絵本の情報
- タイトル
- おふろやさん
- 作者
- 作:西村 繁男
- 出版社
- 福音館書店
- 出版年月日
- 1983年11月1日
あらすじ
(これから、あっちゃんは、おとうさんと おかあさんと あかちゃんと
いっしょに おふろやさんに でかけます。)
ひとたびページをめくれば、
そこには銭湯の良さがまるまるひろがっているのです。
いっしょに おふろやさんに でかけます。)
ひとたびページをめくれば、
そこには銭湯の良さがまるまるひろがっているのです。
感想
※ネタバレが嫌な方は先に作品を読むことをオススメします。
おふろやさん (こどものとも傑作集)
この絵本は、最初の1ページを除いて
文字やセリフが一切ないのですが、
工夫が凝らされたコマ割りと構図によって
動きを感じられ、セリフさえもきこえてくるんです!
▽銭湯の外に設置されている自動販売機
▽入浴料金:大人140円、中人60円、小人25円。
▽脱衣所と浴室に貼られた、
ご飯屋さんや薬や病院などの広告。
▽洗い場にいるおじいちゃんの背中にある湿布のようなもの。
▽脱衣所の体重計に乗るおじちゃんの腕の角度。
▽日焼けしたやんちゃな男の子3人組の行く末。
ページをめくる度に、ドンと広がる場景。
僕の知らない「亀の湯」を目の当たりにし、
内から湧き出る興味がとまらない…。
銭湯に行くと、
大人の世界に触れたみたいで、ご機嫌で
とっくの前にのぼせているはずなのに、
いつまでも湯船から出ようとしなかった小学生時代の夏休み。
そこにいるみんなと同じ湯気を纏い、
おじいちゃんと同じ石鹸の匂いに包まれるのが嬉しかったのを覚えています。
小さい頃からの人見知りを未だにこじらせている僕が、人の集まる “銭湯” を今も好きな理由は
おじいちゃんによく連れて行ってもらっていたからなんだろうなぁ…と。
人も裸も嫌じゃなかった。
そんな、ふと蘇る思い出に僕の心は ほっかほか。
おそるべし、『亀の湯』効果。
赤らめた顔でお風呂から上がれば
コーヒー牛乳やフルーツ牛乳が待ち受けていて、
大人への階段を登り始めた気でいた僕のお腹にいつの間にか
コーヒー牛乳がぽちゃんぽちゃん。と注がれている。
あぁ、この幸福感。子供って最高ー!
大人になるのはまだいいや。
と、子供でいるありがたみを思う存分味わっていました。
そして、
夕刻の心地よい外気にさらされながら、なぜか自慢顔で帰る道のり。
家で待つ、おばあちゃんに何から話そうか。
なんて考えながらサンダル ぺたぺた。
(文:國)
おふろやさん (こどものとも傑作集)
この絵本は、最初の1ページを除いて
文字やセリフが一切ないのですが、
工夫が凝らされたコマ割りと構図によって
動きを感じられ、セリフさえもきこえてくるんです!
▽銭湯の外に設置されている自動販売機
▽入浴料金:大人140円、中人60円、小人25円。
▽脱衣所と浴室に貼られた、
ご飯屋さんや薬や病院などの広告。
▽洗い場にいるおじいちゃんの背中にある湿布のようなもの。
▽脱衣所の体重計に乗るおじちゃんの腕の角度。
▽日焼けしたやんちゃな男の子3人組の行く末。
ページをめくる度に、ドンと広がる場景。
僕の知らない「亀の湯」を目の当たりにし、
内から湧き出る興味がとまらない…。
銭湯に行くと、
大人の世界に触れたみたいで、ご機嫌で
とっくの前にのぼせているはずなのに、
いつまでも湯船から出ようとしなかった小学生時代の夏休み。
そこにいるみんなと同じ湯気を纏い、
おじいちゃんと同じ石鹸の匂いに包まれるのが嬉しかったのを覚えています。
小さい頃からの人見知りを未だにこじらせている僕が、人の集まる “銭湯” を今も好きな理由は
おじいちゃんによく連れて行ってもらっていたからなんだろうなぁ…と。
人も裸も嫌じゃなかった。
そんな、ふと蘇る思い出に僕の心は ほっかほか。
おそるべし、『亀の湯』効果。
赤らめた顔でお風呂から上がれば
コーヒー牛乳やフルーツ牛乳が待ち受けていて、
大人への階段を登り始めた気でいた僕のお腹にいつの間にか
コーヒー牛乳がぽちゃんぽちゃん。と注がれている。
あぁ、この幸福感。子供って最高ー!
大人になるのはまだいいや。
と、子供でいるありがたみを思う存分味わっていました。
そして、
夕刻の心地よい外気にさらされながら、なぜか自慢顔で帰る道のり。
家で待つ、おばあちゃんに何から話そうか。
なんて考えながらサンダル ぺたぺた。
(文:國)