近所のスーパーの卵コーナーには”きよら”という品種の卵がある。
そのきよらが並ぶ一角には小さなモニターが備え付けられており、きよらのcmを繰り返し流している。
僕がその前を通ると、とてつもなく高い確率で子供がモニターに吸い込まれてしまうほど映像に心を奪われているのだ
みんな口が半開きで瞬きをしない
その姿に幼い頃の自分が重なる
僕もよくなにかに魅了されて、気がついた時には「みんなどこへいったんだろう」と焦ることが多々あった
そんなことを思い出すと、なぜかきよらが食べたくなった
“きよら”のフォントまでも僕の食欲をかき立てたし、食べたいというよりか食べさせてあげたくなった。自分に。
念のため値段を確認したら、少し高くて買えなかった。
この感覚までもデジャヴな気がして、目の前にいる男の子から自分の姿を幽体離脱させた
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