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ぐりとぐら

絵本の情報

タイトル
ぐりとぐら
作者
なかがわりえこ と やまわきゆりこ
出版社
福音館書店
出版年月日
1967年01月20日
ぐりとぐら

あらすじ

のねずみのぐりとぐらが、このよでいちばんすきなのは おりょうりすること たべること。
もりで食材探しをしているさなか、みつけたのはおおきな おおきな たまご。
ぐりとぐらはこのたまごとどう向き合い、なにを得るのでしょう。

感想

※ネタバレが嫌な方は先に作品を読むことをおすすめします。
 
 

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

 
ぐり ぐら ぐり ぐら
といえば、作中に登場するあの黄色くてふわほわで
もはやこっちが主役なんじゃないかと思わせてくれる『かすてら』。
このかすてらを再現したパンケーキを出すお店が実際にあるほど有名でおいしそうな作品。
 
 
そもそも卵を使った料理というのは、なぜ「あたたかみ」があるのだろう。
 
チキンライスを包み込むオムライスの卵のフォルムとか
子供の頃から慣れ親しんだものだからとか
歯にあたるあの感じ、とか。
  
理由はいっぱいあるけど。
その「あたたかみ」は、割る前の卵の時点ですでに持ち合わせていると思う。
 
まあるい形、穢れのない白。 …天使やん。
そのことを物語るように、たまーにやってくる  卵料理の ガリッ てやつ…。
「ぼくのこといらんもんやと思ってない? ぼくがおるからキミ今幸せな気分やねんで。」
「そこんとこ忘れんといてや。」 っていうメッセージを感じる…。
 
いや、待てよ。
鶏が一生懸命産んだ温もりを無視してはいけなかった…。ごめんなさい。
 
…とにかく、僕はあの「あたたかみ」にはこういう繋がりがあると思うのです。
ということがいいたいのです。
 
 
そしてこの「あたたかみ」が
子供、大人関係なくこの本にくぎ付けになる理由の一つなのじゃないかな、なんて。
 
見つけた大きすぎる卵。
ぐりとぐらはその大事な食材を絶対に傷つけない方法を見つけようとする。
 
(このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること)
 
好きって偉大。
 
だからこそ、おいしいものが、においがうまれるのです。
そりゃ、動物たちも集まるわけですねぇ。
 
ところで、
集まってきた生き物たちをみてどこか懐かしいような気持ちが…。なぜだろう。
 
…あ。これは
幼い頃、おもちゃやゲームを学校に持ってきて遊んでいる子のもとに
みせて、さわらせてと
あんまり仲良くないはずの子まで集まってくるやつ。 あの感じだ。。。
 
だけど、ああいう時、
(けちじゃないよ ぐりとぐら  ごちそうするから まっていて)
 
といってのけた、ぐりとぐらのような子はいたっけなぁ…。
 
やっぱり、好きって偉大。
 
そして
ふんわりと出来上がったかすてらに刺激される食欲。
みんないいなぁ。 
 
かすてらをたべる
幸せそうなみんなの顔にこっちまでうっとり。
おいしそうな顔するやん選手権をおこなうなら、イノシシに1票です。(笑)
 
そんな黄色いふわほわを楽しむ時間はいつまでも続くわけではないけれど
なにものにも代えがたい大切な時間があることを教えてくれる作品だと思います。
 
そしてラスト
唐突に読者に投げかけられる一行が、最後まで僕の好奇心をくすぐってくれました。
 
あなたの答えを見つけたあと
1ページめくり、作者さんの答えをのぞいてみてください。
 
あぁ、それにしても
ぐりとぐらが背負っているリュック可愛いなぁ。
 
 
 
(文:國)
 

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