野菜とフルーツ。
その甘さは全く別物だと思う。
糖度レベルで言えば、
フルーツ同等もしくはその上を行く野菜もあるのだろうが、
僕の脳みそは追いつけない。
そんな脳みその、柔軟性の欠如が顕著にあらわれる野菜がある。
それは、トマトであり、トマトジュースなのだ。
僕はトマトジュースを
いつどのタイミングで飲むのが正解なのかわからない。
ジュースという響きに釣られ、喉が渇いた時に飲むと、喉がカッとなる。
そして、口の中はいつまでもいつまでもtomato。
喉がかわいていない時に飲むと
なんか胃がまったりする。旨味がすごいのだ。
どう頑張ったところで
僕の中ではジュースとして認識できない。
あれは、トマトをドロドロにしたもの。
固形を液状にしただけの野菜だというメッセージを脳みそから受け、拒絶反応を起こす。
んー、やっぱりトマトはご飯に分類される。サラダ。
飲み物でもフルーツでもない!
…ところが、その頑固な固定観念が
トマトの甘さにほぐされるという事件が起こる。
その犯人はトマト大福という小粋なヤツだった。
「どうせトマトやろ、いちご大福には勝てんよ。」
みたいなノリで食べたら、
口の中がスパークしたのだ!
え、おいしい…。
トマトと大福が手を繋ぎ、ステップを踏みながら近づき手を差し出してきた。
うむ。
どこへでも連れて行っておくれ。
僕がトマトジュースにどっぷり浸かる日も
そう遠くはないかもしれない。