一言一言が気になるし、自分の言葉も慎重になる。
異性に対して必要以上に意識する思春期が自分にもあって、それがまさに今目の前で繰り広げられているなんてことがあった。
カップルなのかそうじゃないのかわからない微妙な距離感で
コンビニの商品をあーでもないこーでもないって選んでいる。
会話の詳しい内容までは聞こえないけど
結局はキノコの山よりもタケノコの里がお菓子としては優れている。と男のほうが力説している。
そんな議論しつくされた話だった。
やっとレジにもって来たものは缶コーヒーとミルクティー。
「私のこと好きなくせに」
「は?お前の方やろ。」
男が携帯を取り出してペイペイで支払う。
そのタイミングで女の人が
「あっ。けんちゃん!」
大きな声とともに開いた自動ドアへかけていった。
背が高いその男は、身長を生かす着丈の長いカーディガンと黒のスキニージーンズを身にまとっている。
背が低く、童顔の女の人とは対照的で何ともお似合いに見えた。
自分がどんな顔になっているかわからなくて
支払いを続ける男の顔はうまく見れなかった。
「弾き語り動画 @雲州堂」
先日のライブ動画です。
是非見てみてください。
最後まで読んでくれてありがとう。
「幸せ」
「痛いの痛いの飛んでいけ」