夜中のコンビニ。
綺麗なスーツを着た男の人が
お金をトレイに投げ、袋に入れた商品を奪うように取っていく。
夜中に働くコンビニ店員を下に見ているんだろう。
その少しあと
右足を引きずりながら背の低い初老の男の人が来た。
ペンキやコンクリートとかでぼろぼろに汚れた作業着を着ている。
缶コーヒー1本だけレジに持って
「寒いなぁ。兄ちゃんもよう頑張ってるねんなぁ。」
「そんなそんな。
110円です。」
ズボンのポケットにむき出しのまま入れてるんだろう。
じゃらじゃらと音を立てながら、小銭を掴んで
ちょうど出してくれた。
「ありがとうなぁー。」
にこにこした笑顔をこちらに向けてくれた。
お金を差し出してくれた手。
傷だらけで、指は腫れあがっていた。
こんなひとこそ
お金をあげてほしい。
そんな話を山羊の小言にした。
「お金を持ったから人は変わったんやで。」
はっとした。
「弾き語り動画 @雲州堂」
先日のライブ動画です。
是非見てみてください。
最後まで読んでくれてありがとう。
「幸せ」
「痛いの痛いの飛んでいけ」
「どーなっつどーなった?」
ごましおパンチ |