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とてもおおきなサンマのひらき

絵本の情報

タイトル
とてもおおきなサンマのひらき
作者
岡田よしたか
出版社
ブロンズ新社
出版年月日
2013年11月25日
サンマ

あらすじ

買い物が大好きな、またやさん。
ある日、市場でとても大きなサンマのひらきを発見。
気に入ったまたやさんは、そのサンマを買って帰り、
「さあ、やいて みなで たべまひょかー」と食べ始めようとしたとき、
サンマが突然…。

感想

※ネタバレが嫌な方は先に作品を読むことをオススメします。
 
 
 

とてもおおきなサンマのひらき

 
関西弁で繰り広げられる
ハチャメチャ劇に絵本を持つ手がぷるぷるプルプル。
 
 
とにかく、またやさんから目が離せないのです。
 
 
まず最初のページのまたやさんの愛くるしさよ…。
 
手持ち無沙汰感満載の手と表情。
 
それにつけてこの文章。
「このひとは またやさんです。」「かいものが だいすきです。」
この自己紹介でぐっと一気に引き込まれてしまった。
 
 
特に「このひとは」、ってところが好き。
なんともいえない、してやられた感。
 
ああー、またやさんにどんどんハマっていってるな…自分。
と、気づきながらも抜け出せない。
 
 
そして、このしてやられた感はちょこちょこ襲ってくる。
 
★時たま読者と目を合わせ絵の中から話しかけてくれる、またやさん。
 
★またやさんがつぶやく「またや……。」
 
★またやさんが陽気に連れてくる、飽きのこないデジャヴ。
 
 
そんな姿に
次をくれ、次をくれ、とむさぼるようにページをめくってしまうんです。
 
 
 
だけど終わりは必ずやってくるもの…。
 
 
ついに訪れてしまったラストのページに
僕の口から勝手にこぼれた言葉。
 
それは
 
 
 
 
「またや…。」
 
 
 
してやられた……。
 
 
 
おしまい。
 
 
 
(文:國)