朝、6時、限りなく雨よりのくもり。
スタコラサッサ。
ボサボサ頭。肌着。ゴミ袋。おばあさん。
スタコラッ…。
作業着。タバコ。 缶コーヒー。道端で座る老人。バー的な店。 ぞろぞろ個性的なおじさん。
閉まった中華料理屋。
朝独特の殺気
その中に不可避な郷愁があるから不思議だ。
ーーーーーーーー数分前ーーーーーーーーー
返却期限が7月4日までの本を無事読み終わる。
つまり、本日までってこと。
守らないとだらしない人間になってしまう。
そして、もっとちゃんとしなさい!っていう
電話が図書館からかかってくるはず。
怯えながら、スピードをあげて読んだ最後の10ページ。
よくしがみついたぞ、脳みそ。
僕は本が好きだけど
読むのがすこぶる遅い。 あぁ。やだやだ。
ただ、返却期限という
魔人が追いかけてくる時だけは違う。
読書脳フル活動発動。
↑
なにこの語呂の気持ち良さ。
読書脳フル活動発動
いや、たかだか10ページやんか。
こんなくだらない
安心しきっただるだるの僕は
数分後、図書館までの道中で突然のめまい。
生きたことのない想像の昭和にタイムスリップする。
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