loadingなう

Blog

高価な飲み物

ポカリスエットはすごく高価なものだ。
 
 
今もそう思っている。
 
 
 
子供の頃、よく熱を出した。
 
その度病院に行く。
お医者さんに聴診器を当ててもらっただけで
なんかもう良くなった気になる。
 
 
 
 
帰りに、自動販売機の前で
ポカリスエットをねだる。
 
 
その時は文句も言わず、おかんは買ってくれる。
 
 
 
キャップは開けられないから
開けてもらって。
 
 
 
 
両手でしっかり持って
こぼさないように飲む。
 
 
ほんまにおいしかった。
 
 
 
 
 
 
もっと高級品がある。
 
 
 
ファイブミニ。
 
 
ビンに入ったオレンジ色の飲み物。
 
 
あれを買ってもらえた時は
もっとラッキーだ。
 
 
 
ポカリスエットに比べたら
圧倒的に量も少ないし
めちゃくちゃ高級品に感じていた。
 
 
 
 
あまりにも体調の悪いときだけ
連れていかれる遠い病院があった。
 
 
そこにはファイブミニもポカリスエットもあった。
 
 
 
宝箱みたいな自動販売機。
 
 
熱でぼやけた視界とその自動販売機は
今もちゃんと覚えている。
 
 
 



 
 
 
 

「あなたの夢はなんですか?」

 

 
 

「若さとは何だったんでしょう」

 

 
 

「雨を好きになれる歌がききたいです」

 

 
 
 
 
 
 



 
 

ごましおパンチ ごましおパンチ

前の記事:

次の記事: