loadingなう

Blog

きよら

 
 
 
近所のスーパーの卵コーナーには”きよら”という品種の卵がある。
 
 
そのきよらが並ぶ一角には小さなモニターが備え付けられており、きよらのcmを繰り返し流している。
 
 
僕がその前を通ると、とてつもなく高い確率で子供がモニターに吸い込まれてしまうほど映像に心を奪われているのだ
 
 
 
みんな口が半開きで瞬きをしない
 
 
 
その姿に幼い頃の自分が重なる
 
僕もよくなにかに魅了されて、気がついた時には「みんなどこへいったんだろう」と焦ることが多々あった
 
そんなことを思い出すと、なぜかきよらが食べたくなった
 
 
“きよら”のフォントまでも僕の食欲をかき立てたし、食べたいというよりか食べさせてあげたくなった。自分に。
 
 
 
念のため値段を確認したら、少し高くて買えなかった。
 
 
 
この感覚までもデジャヴな気がして、目の前にいる男の子から自分の姿を幽体離脱させた