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車窓は曇る

 
 
 
暖房の効いた車中で言霊の手足を押さえつける
 
 
うまく浮遊できずにジタバタしている言霊のせいで見えない埃が舞って邪魔で邪魔で
 
前がみえない
 
 
笑いながら親指の爪を噛む
 
余裕のある自分は爪なんか噛まない
 
 
 
「お前のこと信じてるで。」
 
 
やっと聞き取れた言葉
 
 
誰のこと?自分のこと?
 
それが君のレトリック?
 
 
 
俺はガッキーの右肩上がりの可愛さの謎について考えることで精神を中和させていたからなんとか耐えれたよ
 
 
思っていること
感じたこと
 
いつから口にだしていないの。
 
踏み込まないのが美徳だとか、下に見る安心感とかが存在しやがるし
 
 
思ってもないことが口をついてでることもあるし
 
 
 
言いたいことを言えないってなんだろ。
 
 
 

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