絵本の感想

悲しい本(SAD BOOK)

絵本の情報

タイトル
悲しい本(SAD BOOK)
作者
作:マイケル・ローゼン 絵:クエンティン・ブレイク 訳:谷川俊太郎
出版社
あかね書房
出版年月日
2004年12月01日
悲しい本

あらすじ

誰にも、
なにも話したくないときもある。
誰にも。
どんなひとにも。
誰ひとり。
 
……私の悲しみだから。
ほかの誰のものでもないのだから。

 
息子のエディーを亡くした彼は悲しみの底で、もがいていた。

感想

※ネタバレが嫌な方は先に作品を読むことをオススメします。
 
 
 

悲しい本 (あかね・新えほんシリーズ)

 
 
悲しみの行方について考えたかった。
 
 
 
不意に襲いくる悲しみ。
 
その深さ次第では、時を止めてしまうことだってある。
 
 
悲しみはどこに帰るのだ。
 
いつまで内包していなければいけないんだ。
 
誰も教えてはくれない。
 
 
 
この絵本に出てくる男は、
息子を亡くした“悲しみ”と絶えず向き合い続ける。
 
それは生半可な気持ちでは耐えられないのだ。
 
 
四六時中、誰にも渡すことのできない悲しみに苛まれ、
それでも何かを見いだそうとする姿に悲しみの行方が映し出されているのではないか。
 
 
だからこそ、
その雄姿をしかと目に焼きつけよう。
 
ここには僕らが悲しみと向き合える術が描かれているのだから。
 
 
 
おしまい。
 
 


 
 


山羊の小言 山羊の小言
みにもな