loadingなう

Blog

つくもがみ

絵本の情報

タイトル
つくもがみ
作者
作=京極夏彦 絵=城芽ハヤト 編=東雅夫
出版社
株式会社 岩崎書店
出版年月日
2013年09月30日
つくもがみ

あらすじ

「ものを そまつにすると、ばけてでるよ」おじいちゃんは、そういう。
ばけてでるって、どういうことだろう?

感想

※ネタバレが嫌な方は先に作品を読むことをオススメします。
 
 

つくもがみ (京極夏彦の妖怪えほん)

 
<ユーモアあふれる妖怪絵本>
 
 
モノは大切にしないといけない!
そのことはわかっているんだけど、「なぜ?」と聞かれれば「うーん。」と
なってしまう自分がいます。ほんと情けない…。
 
 
作り手のこととか、環境のこととか、お金のこととか。
理由はいくつもあるし、頭ではわかっているんだけど、やっぱり新しいモノにはときめいてしまう。
 
 
そんな僕に、この絵本は
【モノは大切にしなきゃいけないのではなく、大切にしたいもの】
ということを教えてくれました。
 
 
ところで
モノには魂(つくもがみ)が宿ると言いますよね。
 
『つくもがみ』とは僕たちがモノを粗末に扱ったときに出てくる
怖いものだというイメージがあったのですが、
 
作り手と使い手の愛情を感じ取って、お返しをしてくれる存在だったなんて…。
 
でもそこにいきつくまでには、長い年月がかかるらしいのです。
 
なんと
 
いち、…
 
じゅう、…
 
ひゃく。
 
ひゃく…。、、、100年!?
 
僕は会える気がしません。
 
 
そしてこの『つくもがみ』からの”お返し”というのが………。
 
 
 
 
…ダンスなんです。
 
 
これステキすぎませんか?
 
今僕が使っている机、いす、ペン、本。いずれみんながダンスする。
その時僕の顔はこの絵本のおじいちゃんのようにハッピー全開なのかな。…似合わない。
 
でもそれはたっぷり愛情を注いでからのお話。
 
「どうぐは、にんげんよりも、ながいき」この言葉には少し寂しくなった。なぜだ。
 
 
(文:國)