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もりいちばんのおともだち

絵本の情報

タイトル
もりいちばんのおともだち
作者
さく:ふくざわゆみこ
出版社
福音館書店
出版年月日
2002年10月15日
もりいちばんの

あらすじ

ひとめ見た瞬間、お互いに惹かれあったふたり。
「小さなものが好きなおおきなクマさんと、
大きなのものが好きな小さなヤマネくん。」
そんな仲良しのふたりが入ったケーキ屋さんでもらった、はなのなえ。
もちろん、クマさんは小さいものを。ヤマネくんは大きいもの。
さてふたりが選んだなえは何になるのでしょうか?

感想

※ネタバレが嫌な方は先に作品を読むことをオススメします。
 
 
 

もりいちばんのおともだち おおきなクマさんとちいさなヤマネくん (日本傑作絵本シリーズ) [ ふくざわゆみこ ]

価格:1,296円
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感想(20件)


 
 
この絵本のクマさんとヤマネくんは
“最強でこぼこコンビ”なんです。
 
「もりでいちばんおおきなクマさんは ちいさいものがすき。」
「もりでいちばんちいさなヤマネくんは 大きなものがすき。」
 
ファーストインプレッションで凸凹ががっしりと、はまったのだ!
 
 
自分にない部分というのは惹かれるものですよね。
 
 
僕もヤマネくんと同じで
カラダが小さくて、大きいというのに憧れました。
もし背が高くなったら。とか
もし背が高くなったら。とか
もし背が高くなったら。とかとか。
 
なんやこれ、願望しかない…。
 
 
…。
こんな自分の事ばっかりの野郎とは
一緒にされたくないですよね、ヤマネくん(笑)
 
 
そうなんです。
クマさんもヤマネくんも
自分が小さくなりたいとか大きくなりたいとは言わないんです。
 
 
『自分にない部分を他人にみいだし、尊重し合える』
ふたりはそんな素晴らしい関係性なんですよね。
 
 
そんなふたりが愛情あふれる絵で
描かれているところに、子供も大人もやわらかい気持ちになるのです。
 
動物たちの毛並み、ケーキ、くだもの、木、虫、草…
にも表情があり、
 
作者であるふくざわゆみこさんの優しさを可視化したんじゃないかと思うほど、たわやかな絵に包まれちゃいます。
 
 
そして気がつくと
 
ん?なんかいい匂いがしてくるぞ… クンクン
 
 
 
…そうです、
どの絵からも秋のにおいがするのです。
 
 
読み進める内に
僕もかぼちゃ、さつまいもを食べながら
秋色に染まった落ち葉の上でごろごろ。
(※僕もとか言うてますけど、この物語にでてくるキャラクターはそんなだらしないことしておりません。)
 
 
 
あぁ、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋 。
はよやってこーい!
 
 
 
(文:國)
 

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