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わたし、ぜんぜんかわいくない

絵本の情報

タイトル
わたし、ぜんぜんかわいくない
作者
作・絵:クロード・K・デュボア 訳:小川糸
出版社
ポプラ社
出版年月日
2011年02月
watasi

あらすじ

「パパは、わたしがかわいいって。」
「そんなのウソだもん。」
「パパは、わたしのことが大好きだから、そう見えるだけ。」
「わたし、かわいくないもん。」
女の子の心には自分をおもいやる場所がなくなってしまったのでしょうか…?

感想

※ネタバレが嫌な方は先に作品を読むことをオススメします。
 
 
 

わたし、ぜんぜんかわいくない (単行本)

 
自分に自信が持てなくなってしまったときの特効薬絵本。
 
 
 
悲観的になってしまった心の様子を優しく温かい絵で描いた物語は自分のことのようで、
お父さんの言葉には僕も救われました。
 
 
「かわいい」や「かっこいい」というキラキラした言葉の裏側には暗くて鋭いトゲトゲが…。
 
 
(自分って…。)
 
 
そして、真っ暗でトゲトゲの森に自ら足を踏み入れてしまい、迷子になったり…。
 
 
 
そんな時
道しるべになってくれるのは自分の良さを知ること。
 
お父さんが女の子に語りかける言葉は
人の内面にスポットライトを当ててくれ、女の子、さらに読者さえもキラキラさせてくれる。
 
 
「ぼく、わたしも、そんなに悪くはないな」って。
 
 
 
言葉の力でキラキラを取り戻した僕らは、自らの輝きで森を抜け出せるのです。
 
 
 
だから、
自分を責めてしまいそうになった時は、カッコつけずこの絵本に頼ればいいのです。
 
 
 
僕らには明日があるんだから。
 
 
 
おしまい。
 
 
 
(文:國)
 

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