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3つのなぞ

絵本の情報

タイトル
3つのなぞ
作者
作:ジョン・J・ミュース 訳:三木卓
出版社
株式会社フレーベル館
出版年月日
2012年08月
3つのなぞ

あらすじ

ニコライは、いいにんげんなるためにときたいなぞが3つある。
いつが いちばん だいじなときなんだろう?
だれが いちばん だいじな人なんだろう?
なにをすることが いちばん だいじなんだろう?
そのこたえとはいったい…。

感想

※ネタバレが嫌な方は先に作品を読むことをオススメします。
 
 
 

3つのなぞ

 
誰もが抱く “人生最大のテーマ” の答えが詰まっている作品。
 
 
わたしたちは何も知らずにうまれてきて
何をするべきなのかもわからないまま時間は過ぎていく。
 
さて…どうしたものか。
 
 
でもどれだけ必死に考えようがわからないことはあるし、そもそも答えがあるのかどうかもわからない。
 
 
そんなわたしたちの人生を導くカギになってくれるのがこの絵本なんです。
 
 
わたしの個人的な意見なのですが、小さい頃の方が今より生きやすかったような気がするのです。
 
それはこの絵本の答えにもなっている
“今” に正直に生きていたからなのかな…と。
 
 
今,目の前にいる
お父さん、お母さん、兄弟、姉妹を喜ばせたいから一生懸命になる。
そんな些細なことが全てだった。
 
だけど、
成長するにつれ視野が広がり
自分がだいじにしないといけないのはいつで、誰で、何なのかを深く深く考えてしまう。
 
 
それは大人へ近づく時期に芽生える疑問でもあり、大人になってからも続く疑問でもあるのです。
 
 
この絵本は、今自分の手の届く場所にいる存在を深く思い出させてくれる。
 
そして当たり前な日常が当たり前ではないということも。
 
子供の頃の自分は決して未熟なわけではなかったのかな?なんて思ったりしました。
 
 
みんなが目の前にいる自分に関わってくれている人や動物、ものを思い、高め合うことができれば,
 
生きていく意味を
それぞれがみつけられるのではないでしょうか?
 
 
今わたしのそばには誰がいて、その人のために何ができるだろう…?
 
 
 
(文:國)