●pikoのTシャツ
●bad boyのカーゴパンツ
●黒のランドセル
●眼鏡
そんな男の子が目の前の横断歩道を渡ろうとしていた。
自分は赤信号を待つ先頭。
すると救急車が遠くから
けたたましいサイレンを鳴らして少しずつ近づいていた。
走れば全然渡れる。
そんな距離に救急車はいた。
でも男の子は
じっと救急車の方を見つめて
通り過ぎるのを待った。
僕が待つ赤信号を無視する形で
救急車は通り過ぎた。
そのタイミングで
横断歩道の青信号は点滅を始める。
走って渡ろうと
少しスキップのような体制をとったけど
結局渡るのをやめてしまった。
その子がふと先頭で原付に跨る俺を見た。
正しさに見透かされてるような気になった。
最後まで読んでくれてありがとう。
「痛いの痛いの飛んでいけ」
「5秒先」
「どーなっつどーなった?」
ごましおパンチ |