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西から東へ。

 
 
ふわふわと漂うコンビニの袋
 
 
ランドセルを背負った女の子の後ろをふわふわり
 
 
気配を感じたのか、女の子が振り返った
 
 
だが、もうなにもない。
 
 
僕はなにもなくないことを知っている
 
 
左の家から右の家へ舞ったのだ
 
彼女からすれば、右から左か。
 
 
袋の中身は風のうねりが詰まった、がらんどう
 
 
それでも、見た者と見なかった者がいる。
 
 
 
生きていくって、こういうことなんだよな。
 
 
 
なにをいうてんねん
 
 

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