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トロトロトローリ

絵本の情報

タイトル
トロトロトローリ
作者
高部晴市
出版社
教育画劇
出版年月日
2009年08月05日
トロトロトローリ

あらすじ

「トロトロトローリ
バスが出発です
トロトロみんなを
のせて走ります」
 
さて、どんな景色が待っているのでしょうか。

感想

※ネタバレが嫌な方は先に作品を読むことをオススメします。
 
 
 
まず初めに、
 
あなたはトロトロトローリという擬音をどう咀嚼して飲み込みましたか?
 
 
トロトロトローリ。
 
トロトロトローリ?
 
トロトロトローリ…
 
 
バスの進むスピードがゆっくりという意味は含まれているのでしょうが、それだけなのだろうか…。
 
どこか懐かしいような心地良さ。
 
 
なんか変な感じもする…
 
 
なんだったけなこれ。
 
あの、僕。
序盤から呆れるほど訳の分からないことをつらつらと述べてしまっていることは理解しております。
 
ほんとすみません。
 
しかしこれにはわけがあるのです。
 
懐かしさの根本をハッと思い出したので、少しお付き合いいただけますか?
 
……………
 
あれは日光照り照りの校庭でのこと。
運動会の練習に直向きな努力を重ねる、学童達。
 
その中の1人はかつての僕
 
僕らは個々に汗をかき、水分を欲する集団に変容しつつありました。
 
時計の針は授業終了5分前の所を目掛けてスンとのびている。
 
「あと5分…。」
 
希望が目の前に現れ喜ぶもの。
最後の5分が長く長く感じてさらにイラつくもの。
 
そしてその全ての視線を集めるように朝礼台にあがった日焼け対策万全のサングラスおばちゃん先生の手には拡声器。
 
 
「あ、あ。えーと。チャイムがなるまで残り5分です。着替えがあるので早めに終わりますが、暑いのできちんと水分をとるようにしてください。あと、次の授業には遅れないように。以上です。」
 
……………
 
 
共感をしてもらうことは難しいとわかっていますが、他人から発せられる「きちんと水分をとって」や「お茶や水を飲んで熱中症にならないように」などの類の言葉を聞くとなぜか不思議な感覚になるのだ。
 
どうやら「水分・お茶・水」というキーワードが僕の五感やら五感以外やらを刺激しているようで
 
喉がまろやかになるというか、潤うというか。勝手にめちゃくちゃ美味しい水を飲んだ気分になるのです。
 
ほわんという感覚に包まれるというか…
 
その不思議な感覚と同様のものがこの「トロトロトローリ」という言葉にはあったのです。
 
言葉の響きがぼくをほわんとさせる。
 
 
出会ってしまったわけです。
 
 
食べ物に対する音じゃないのに
柔らかい印象のひらがなじゃなくカタカナなのに…
 
 
 
あぁ、この感じ…
 
 
僕は懐かしさと気持ち良さを求めて、バスが旅する場所を夢中でトロトロトローリしました。
 
 
…あ。
 
 
「まず初めに、」から長ったらしく意味不明なことを書いている…
 
 
まぁ、仕方がない
 
 
結論、僕がなにを言いたかったかというと
 
 
 
 
 
(トロトロトローリ万歳!!!)
 
 
 
これです。
 
 
 
誰か同じ感覚もってないかなあ。
 
 
 
(文:國)